闘病の末この春に逝去した、長年勤めた会社の同期生を偲んで、奥様を囲んでの昼食会。
美食家だった故人が愛した、新橋演舞場にほど近い小体なこの店は、奥様のご所望でした。
前菜からデザートまで、四万十の天然鮎の煮びたし、その骨と頭を内臓風味の塩水で味付けしてカリッと揚げた骨せんべいというにはあまりに高級なもの、目の前で骨切りした鱧のおとし(氷水に放たない、あえて梅肉を使わないのは、いずれも本来の風味を活かすため?)、豚の三枚肉を炭火で一あぶりしてから柔らかく炊いた角煮、店の自慢のおでん汁で炊いた豚タンなど、厳選した材料に工夫を凝らした料理の数々でした。緑鮮やかな枝豆他季節の野菜に、ごく小さな賽の目のベーコンを合わせて土鍋で炊いた〆のKIMG1147
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ご飯まで、冷の日本酒の種類を変えながら、ゆっくり味わいました。
お値段は、故人のご縁、人徳で、ずいぶんとご配慮していただきました。
普段の昼食20回分!ですが、それだけの値打ちは十分でした。