イタチのオヤジの日常

2023年06月

学卒で入社した昔の会社時代の年長の知り合いの方の、コロナですっかり遅れてしまった「喜寿の祝い」を、気の置けない店でやろうということになりました。
待ち合わせて17時の開店と同時(というか、正確には1分前)に入店。カウンターに座ると同時に、黒板の「本日のメニュー」をチェックし、「すずきの粗煮」をまずは確保。案の定、刺身三点盛は、スズキに加え、カツオ、タコで、いずれも美味でした。
普段のネギの玉子焼きのほかに「うまき」とあるので、これも注文。
さらに、黒板に「マグロの目玉の煮つけ」とあるので、これを注文して見ました。眼の周りのゼラチン質とアブラがたっぷり、トロトロで、これはハイボールを合わせました。
そのあと、穴子のてんぷらを注文し、最後は、焼きおにぎりで〆ました。
いつ来ても、安定のうまさです。これで一人当たり3000円ちょっとというのが、嬉しい。
毎度ながら、DSC_0095
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ごちそうさまでした。

会社が変わって、通勤コースも新しくなりました。
東中野で降りて、神田川沿いに上流方向へ。
合流点から善福寺川沿いに転じ、大宮八幡宮に、お礼のお意味でDSC_0094
お参りしました。
4月くらいは会社関係でいろいろ行き詰まり、苦境にあってすがる思いで、虫のいい神頼みをしたのが、ついこの間のように思い出されます。

近親者で、人間ドックで見つかった、ごくごく初期のがんを春にオペした方の3か月検診が無事済んだとのことで、普段の自分の趣味とは対極の「いい店で、美味しいものを、ちょっとだけ食う」というポリシーで、快気祝いの軽い会を設けました。
品川の港南口から、高層ビルを結ぶ空中回廊をたどり、方向を見失いそうになりながら、なんとか10分ちょっとで到着。ここら辺は、昔ながらの「品川駅の寂しい方」の街並みです。
17時半の開店と同時に店内に通され、こういう店では「ながっ尻」はご法度なのですが、板わさ、蕎麦みそ、枝豆、海苔佃煮から始まって、鴨ロース(柔らかく仕上げ、美味)に玉子焼きまで様々な肴を堪能し、2時間以上かけて、酒も種類を変えて二人で四合ほど飲んでしまいました。
「術後、酒量が減った」とは言われていましたが、こうして普通に飲めるのは何よりの事です。
〆のそばは、「更科」ほどではないものの色白く打ち上げた「もり」に対し、自分は嗜好に合う「田舎」を頼みましたが、これが蕎麦本来の風味豊かで、実にうまかった。
普段行きつけの「もつ焼き居酒屋」と比べ、単価2倍ですが、それが決して高く思えない、納得の一晩でした。
ごちそうさまでした。DSC_0091
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北海道旅行から帰って、ほどなくして、短い時間だけ勤めに出ることになりました。
肩身狭く座った事務室の眼下には、湯島聖堂が見えます。近所には有名な「ニコライ堂」もあります。ロシア正教と言えば、函館で訪ねた「ハリストス正教会」の教会と、詳しいつながりは全く不知ですが、まあ、広義では同じ括りに属するのだろうと、雑に納得しています。
若い人の多い街で、昼と言っても、オヤジの足が向く先は、やっぱり「吉野家」になりました。DSC_0593
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10日朝、函館朝市の食堂で、「ウニいくら丼」、2500円位。
11日昼、稚内駅の食堂で、「辛みそラーメン」、1200円。
12日昼、礼文島の港の食堂で。「ほっけフライ定食」、1200円。
12日夜、利尻の宿の夕飯と、翌日の朝飯。
極め付き、13日昼、利尻の港の食堂で、「うに丼」、7500円!非日常の際たるもの。DSC_0540
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12日に礼文からフェリーで渡った時は、好天で、利尻富士の万年雪まではっきり見えました。
翌朝、宿を出る頃から急速に天候が悪化し、レンタルバイクを駆って島の南を目指す途中で、雨が降り出し、風に乗って吹き付け視野が妨げられ、路面も水たまりができ、走行にちょっと不安が。
それでも、なんとかたどり着いた通称「白い恋人の丘」の展望台で、お約束の写真を撮ろうとしたが、前日と打って変わって、山容が全く見えません。続いて、オトタマリの沼へ回り、沼の周りを歩いて一周してみました。水面に映る「逆さ利尻富士」は、勿論見られません。
好天下、原付バイクでなら、約60キロの利尻島一周は、楽しい冒険なのかもしれません。時折弱まりながらも止まない雨に、ナイロンの合羽を着ていても肌着まで濡れそうで、諦めて港へ戻り、昼にしました。
帰途は、空港から飛行機で、新千歳経由羽田行を予約していましたが、空港まで送ってくれた宿のご主人によれば、こういう天候の時は飛行機が利尻空港に降りられないまま発地に引き返してしまうことがあるそうです。事実、到着が遅れており、待合室でヤキモキして待つうちに、二回やり直して三度目の正直で無事、新千歳からのB737が着陸すると、期せずして出発客から一斉に拍手が沸き起こりました!
今回は、フネはIMG_0001_BURST00120230612153657_COVER
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快適で全く苦労しませんでしたが、離島空路の難しさを改めて思い知らされることになりました。

「ハートランドフェリー」の客となり、稚内から礼文島・香深港へ、1時間50分ほど。稚内ではあれほど風が強かったのに、海はおだやかで揺れません。利尻富士の秀麗な姿が船窓からよく見えます。
夕方、島の北部、船泊地区の宿に泊まり、翌朝、島の北端、「スコトン岬」へバスで向かいました。
とにかく風が強い。一帯、「花の島」の6月で、様々な草が咲き乱れています。
本当は、岬めぐりのハイキングコースをたどり、「ゴロタ岬」を目指すのでしょうが、バスの時間の関係で、あたりを小一時間歩いただけでした。
丘にひっそりたたずむ神社にお参りしました。DSC_0564
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9日に東京駅を新幹線で発って、函館と札幌で一泊し、10日の朝、札幌発7時30分の特急「宗谷」に乗車しました。ここから終点の稚内まで、5時間15分ほど。旭川を過ぎてから、乗客もまばらになり、車窓の風景もひたすら原野の中を走り続けるようになりました。
小学生のころから時刻表で独特のひびきが妙に印象に残っていた音威子府駅に停車しました。もちろん停車時間は短く、ホームへ降りることはかないません。
終着の稚内駅のホームの延長上、戦前は樺太への連絡船の桟橋がこの先にあったと、何かで読んだような記憶があります。その名残の線路の途中に、鉄道最北端を表示するモニュメントがありました。
学卒で就職し、定年を迎えて、再就職して捨扶持を貰ってきた仕事も、65歳到達で区切りの時期を迎えました。
「常勤の仕事からの卒業旅行」のつもりで旅に出ました。
好天ではあるものの、北西の風が吹きすさぶ北の鉄路の果て。心象風景に、何ともふさわしい景色です。DSC_0550
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関東地方も今日で梅雨入りとか。
6月ともなれば、クチナシが数輪、咲き始めました。HORIZON_0002_BURST20230608135006294

平日に普通に街を歩くのが、何か不思議な気がします。
大宮八幡宮にお参りして、そのあと川沿いに交通公園あたりまだ歩き、浜田山駅を経て、踏切にアジサイの様子を眺めに行きました。
花はちょうど見ごろ、バックが青空でないのと、写真を撮る腕が下手なのが。なんとも残念です。DSC_0530
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